大人のための子どもの本の読書会

向島こひつじ書房が主宰する読書会ブログ

「絵本と子どもの本のスローな読書会」で集まった本の紹介

年末のこの忙しいとき、読書会などに足を運んでくださるかしら。そう思いつつの開催でしたが、いえいえ、本をこよなく愛するみなさんたちが、たくさんの本を抱えて参加してくださいました。

誰もが、本にまつわる個人的な物語を持っています。それはもう「スロー」ですから、ゆったりと思うがままに語ってもらいました。結果、当初2時間の予定をはるかに超えて、3時間30分の長丁場となりました。

この企画、とにかく楽しかった! また来年も開いてみたいと思います。集まった本たちを、忘れないうちに紹介しておきます。

 

 (以下、順不同。こひつじのつぶやきも入ってます。 )

バルセロナ建築たんけん (たくさんのふしぎ傑作集)

バルセロナ建築たんけん (たくさんのふしぎ傑作集)

 

たくさんのふしぎのシリーズに、子どものころに出会っていたかったな、と思うこひつじです。物語ばかり読んできたので、こういう類の本に幼いころ触れていたら、視野がもっと広がったかな、と。でも、大人になって出会っても素敵な本だと思います。ガウディ建築が大好きなので、興味津々でした。バルセロナ行くぞ~。

カッパドキア !  これも超ふしぎワールド。この二冊はこすみ図書さんが紹介してくれました。さすがこひつじの相棒 ! 小学生のときに、こういう本に触れていたのですね。

 美しい。とにかく美しい。伊豆にあるワイルドスミスの美術館もおすすめしたい場所です。

ジャーニー

ジャーニー

 

 ジュエリー×イラスト×詩人のコラボ本。

二年間の休暇 (福音館古典童話シリーズ (1))

二年間の休暇 (福音館古典童話シリーズ (1))

 

あれです。十五少年漂流記です。今年はこの本か、『冒険者たち』、あるいは『ゲド戦記』に、読書会でチャレンジしてみたいと密かに思ってます。ちなみにこの本をお持ちくださったのは男性です。

マローンおばさん

マローンおばさん

  • 作者: エレノア・ファージョン,エドワードアーディゾーニ,Eleanor Farjeon,Edward Ardizzone,阿部公子,茨木啓子
  • 出版社/メーカー: こぐま社
  • 発売日: 1996/10/25
  • メディア: 単行本
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 ファージョンのふしぎ世界、好きです。これは中でも読みやすいそうですよ。

エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))

エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))

 

ケストナーはみんな大好き。まずはここからですよね。ちなみにこひつじは『ふたりのロッテ』がイチオシです。2015年には、もう一度ケストナーを読もうか、という声が上がってます。前回は『飛ぶ教室』でした。

魔女の宅急便    6それぞれの旅立ち (角川文庫)
 

アニメとは違う主人公のキキの成長物語。とくにキキの思春期を扱った6巻目がおすすめだそうです。読まなくちゃ。

ハナさんのおきゃくさま (福音館創作童話シリーズ)

ハナさんのおきゃくさま (福音館創作童話シリーズ)

 

 

番ねずみのヤカちゃん (世界傑作童話シリーズ)

番ねずみのヤカちゃん (世界傑作童話シリーズ)

 

 読み聞かせに最良の本だそうです。こひつじも実験してみようかと思います。

作家 (Suemori Chieko books)

作家 (Suemori Chieko books)

 

ゴフスタインの絵本は、希少本が多いようですね。ひつじアイテム好きのこひつじは、『ブルッキーのひつじ』を持っています。どうしてもゴフではなく、コブと言ってしまう。

私のノアの箱舟 (1980年)

私のノアの箱舟 (1980年)

 

 これ、すごくいいです。欲しくなりましたが、見つけるの大変そうな。

My Noah's Ark: Story and Pictures

My Noah's Ark: Story and Pictures

 

 

おとなりさん

おとなりさん

 

 

ふたりの雪だるま

ふたりの雪だるま

 

 

ぽっぺん先生の日曜日 (岩波少年文庫)

ぽっぺん先生の日曜日 (岩波少年文庫)

 

 ナンセンスものというのでしょうか。読書会の初期から参加してくださっているミッチーさんのイチオシです。今年こそ読んでみたいと思います。

霧のむこうのふしぎな町 (新装版) (講談社青い鳥文庫)

霧のむこうのふしぎな町 (新装版) (講談社青い鳥文庫)

 

 これこれ。いつも図書館で背表紙が気になっていました。久しぶりに思い出しました。ほっぺん先生同様、こちらも今年はチャレンジしてみます。ロングセラーですよね。

きいろいばけつ (あかね幼年どうわ (33))

きいろいばけつ (あかね幼年どうわ (33))

 

 ブックトークしていただきながら、一同ラストに騒然となりました。 

よるくまクリスマスのまえのよる

よるくまクリスマスのまえのよる

 

酒井駒子さんの絵はこひつじも大好きです。よるくまは有名なので、読まずに読んだ気でいたこひつじはいたく反省。今回、しっかり見せていただき、やはりよい絵本だな、と思いました。自分の手元において、細部まで繰り返し楽しみたい絵本だとわかりました。それにしてもかわいい、よるくま。

ビロードのうさぎ

ビロードのうさぎ

 

 文句なく名作です。

獣の奏者 I 闘蛇編

獣の奏者 I 闘蛇編

 

小学校の先生たちが、これ読まないと、とよく言ってます。でもみなさん忙しくて、なかなか難しいようです。私も似たような気持ちはあるのですが、このタイプのものはどうしても手が出ません。でも、紹介してくださる方のお話をうかがっているうちに、やっぱり読もう、と思い直しました。本って、だれに勧められるかで、ずいぶん印象が変わりますよね。さくさく読めるそうですよ。シリーズは10巻くらいあります。

空色勾玉

空色勾玉

 

 こちらも大人気ですよね。こひつじはやはり未読です。ファンタジーの分野に関して、絵本は読むのですが、小説はなかなか。こちらもさくさくいけるそうです。

新わちふぃーるど大図鑑 -ダヤンの不思議な旅-

新わちふぃーるど大図鑑 -ダヤンの不思議な旅-

 

 

革小物から始まったダヤンが、物語に。その出発はここから。世界観がしっかりしていてグレードが高いそうです。

さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)

さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)

 

 文句の多いサンタさん。くすくすしながら読めそうです。

モロー博士の島 (偕成社文庫)

モロー博士の島 (偕成社文庫)

 

おどろおどろしい怪奇もの !? ブックトークしてくださったせいかさんの楽しそうなこと。今回いちばん印象に残ったトークでした。ラストが気になる。でも怖そう。

いろいろずきん

いろいろずきん

 

 

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)

 

小学校の教科書で扱われているので、今の子どもたちにはよく知られた絵本だと思います。もちろん私も持っています。

ダース・ヴェイダーとルーク(4才)

ダース・ヴェイダーとルーク(4才)

 

こういうのもいいですね。やっぱりスターウォーズ ! ?

おどる12人のおひめさま―グリム童話

おどる12人のおひめさま―グリム童話

 

イラストの絢爛さに一同、ほほおっ。

オズの魔法使い

オズの魔法使い

 

ここからはこひつじのおすすめです。今年は久しぶりに軽井沢の絵本美術館に行ってきました。そこで出会ったのがリスベート・ツヴェルガーのイラスト。この人、すごい。アート本ですね。ロングセラーを読み継いでいくことを大切に思うこひつじのツボにはまりました。古典は新しいんです。

不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

 

 

ノアの箱舟

ノアの箱舟

 

ノアの時代の人たちが、仕立てのよい洋服などを身につけています。ああ、こんな解釈があるんだ、とため息。つがいの動物たちのイラストが秀逸です。そしてラストシーン !

モルゲンシュテルンのこどものうた

モルゲンシュテルンのこどものうた

 

 声に出して読みたい絵本です。

ハーメルンの笛吹き男

ハーメルンの笛吹き男

 

こわいもの見たさな感じで。

イソップ物語―13のおはなし

イソップ物語―13のおはなし

 

ツヴェルガーの系譜というのでしょうか。著者について詳しくは知りませんが、同じような匂いを感じます。絵が本当にうまいです。

コートニー

コートニー

 

バーニンガムはするめのように、かめばかむほど楽しい。コートニーのような犬がいればなあ、といつも思うこひつじです。 

クリスマスのおくりもの

クリスマスのおくりもの

 

ねまき姿で雪山を駆け巡るサンタにノックアウト。こひつじのいちばん好きなクリスマス絵本のひとつです。これも読み聞かせにおすすめ。

今回は、しかけ絵本も数冊、教えていただきましたが、アマゾンでは取り扱いのない本でした。残念。

次回は2月の土曜日に開催予定です。久しぶりにカフェで開きたいと思っています。ブログとツイッターでお知らせしますのでもうしばらくお待ちください。今年も本を通じて豊かな出会いに恵まれ、感謝でいっぱいのこひつじとこすみです。2015年も新しい出会いを楽しみにしています。