大人のための子どもの本の読書会

向島こひつじ書房が主宰する読書会ブログ

『魔女の宅急便』読書会報告

今年は『魔女の宅急便』著者の角野栄子さんが、国際アンデルセン賞を受賞されたとあって、メディアでよくお姿を拝見します。

こひつじは不覚にも、『魔女の宅急便』を本として読んだことが一度もありませんでした。それでも本棚には、角野さんの『ハナさんのおきゃくさま』があるのです。主人公のハナさんのようにおもてなし上手ですね、と言われたことがあり、どういうことかな ? と思って大人になってから買ってみた一冊です。ハナさんはおもてなしの達人。手抜きのこひつじなどいえいえ及びませんと思うのですけれど、褒められたのですからほくほく喜んでおきましょう。

この機会にと頑張って、特別編を含めて全巻を読んでみました。せっかくなので、角野栄子さん月間として、創作の秘密を書いた岩波ジュニア新書にも手を伸ばしてみました。ごく優しいことばで書き綴る角野さんには、日々を楽しむ力が豊かなのだなぁと感じました。『魔女の宅急便』は、娘さんの一枚の魔女の絵から発想が広がって生まれたそうです。

 見習い魔女から大人になったキキまで、みなさんも宮崎アニメとはまた違ったキキの世界を楽しんでみてくださいね。

魔女の宅急便 (福音館文庫 物語)

魔女の宅急便 (福音館文庫 物語)

 
魔女の宅急便〈その2〉キキと新しい魔法 (福音館文庫 物語)

魔女の宅急便〈その2〉キキと新しい魔法 (福音館文庫 物語)

 

 3巻にケケという不思議な女の子が出てきます。彼女は果たして魔女なのか ? 意地が悪く、キキが可哀想だと、今回の読書会参加者たちからは、ケケにげんなりしてしまったという意見がほとんどでした。ケケのキャラクターにつまずいて、先の巻に進めなかったという意見も。あえてケケのような女の子を登場させたのはどうしてなのでしょうね。これも岩波ジュニア新書に少しだけ書かれています。

魔女の宅急便 その4 (福音館文庫 物語)
 

 「キキの恋」というサブタイトル付きですから、胸キュンなんです。お相手はもちろんとんぼさん。 

 そしてキキは大人になり、キキの子どもたちが主役です。

 魔女猫は、黒猫と決まっています。でも、自分から魔女猫になると決めたわけではないのに。ジジのアイデンティティ探しの物語。

 結婚をして二人でブラジル移民として船旅をした角野さん。2年間をブラジルで過ごし、世界一周をした後に帰国。そうして、恩師からの声かけで最初の本を書くことになります。いろんなことがつながって、書くことに出会った幸せな軌跡。生きるのって、楽しいと思えてきますよ。