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大人のための子どもの本の読書会

向島こひつじ書房が主宰する読書会ブログ

『ハイジ(上)』みんなの読書感想文



Recipe♯7
ハイジの白パンとオーガニック・ハニーブッシュティー

ハイジの白バン(という名前の商品があるんですね。こすみ図書さんが見つけてきてくれました)とハニーブッシュ。南アフリカ原産のオーガニックなお茶。自然児ハイジにちなんで、ワイルドな感じで。


今回の読書会は、新しい方が3人も加わって下さり、いつもとは少し違う雰囲気で行われました。本の感想を話すことは、自分を語ることにもなりますので、初対面同士だと、少しばかり緊張するようです。このピリリとした感じもまた新鮮でした。本の仕事に関わる方のご参加も多く、ハイジを少し離れて広く本の話題に及んだのも刺激的。ここからまた何か生まれそうな予感です。

読書会ついでに東京スカイツリーに足を運んで下さる方が増えています。向島を拠点に本と人とまちをつなぐことを願う読書会としては、思わぬうれしいスカイツリー効果となっています。

次回は9月1日(土) 13:00〜15:00 こすみ図書で開催です。
課題図書『みどりのゆび』

まち歩きとあわせて、遠方からもお待ちしています。もちろん近場の方も大歓迎。
詳細は追ってブログでご案内します。

みどりのゆび (岩波少年文庫)

みどりのゆび (岩波少年文庫)

さて、ハイジ。
この選書は、じつはこひつじのお願いで決まったことでした。
秋ごろにハイジを使った親子ワークショップを予定しているため、ひと足先に、大人読みを体験しておきたいと思ったしだいです。
以前、福音館書店の松居直さんの講演会でハイジの話をうかがい、ぜひとも完訳で読まなくてはと購入し、子ども時代に読んだものとはずいぶん違うことに衝撃を受けた本です。
今回、完訳ではない本も集まりましたが、なんとなんと、最後の場面がごっそり抜け落ちているものでした。放蕩息子だったおじいさんが、教会に戻り、神さまと村の人たちと和解して大団円という場面です。ハイジの隠れ主人公がおじいさんでは、営業的に具合が悪い、と考えるのもわからないではないですが。

足ながおじさんに続いて、今回も参加されたみなさんに、後日、ひとこと感想文を送っていただきました。
どうぞ雰囲気を味わってみて下さい。


最近、ステキ女子会風!


☆子どものころに、大人になってから母に進められて、そして今回の読書会に合わせて…と事あるごとに読んできた『ハイジ』読む度に注目できる「ツボ」がたくさんの本当に緻密な作りで「子ども用」だからと、大人が読まないのはもったいなさすぎると思いました。

一番好きな登場人物はクララのおばあさんです。ハイジが字を読めるようになろうと決める場面が大好きです。「字を読めるようになりたい」とスイッチが入るきっかけになった。絵本を手渡す、励まし方が素敵ですよねぇ!! おばあさんみたい人に私もなりたいなぁと思います。

読書会という場に初めて参加したのですがデーデおばさんは実は、まだ若いのだということや、作者シュピーリさんの事。読書会に集まった方々から教えていただいた「ハイジ情報」がとっても楽しかったです。特に『ハイジ』が「演劇の舞台をつくるような視点をもって書かれているから、読者が すっと世界に入って行けるのだ」という意見に、その通りだ!!とハッとさせられました。
(ぐりのり=おおぐり のりこ)


☆アルムの景色の描写がとても美しいのが印象的で、私もハイジが見た、すべてがばら色に染まる夕焼けを見てみたいと思いました。

物語の中では悪役(?)にあたるかもしれませんが、ハイジの叔母のデーテやロッテンマイヤーさんなどの働く女性たちの気持ちもわかる、という感想が読書会の中で出たのが、面白いなと思いました。きっと大人読みならではの感想ですよね。

今回はハイジの話だけではなく、参加者の方のお仕事の話なども聞けて、良い刺激を受けました。
(ミッチー)


☆普段アニメでしか意識したことのないハイジが、こんなに奥深く心の部分に触れていることに驚きました。最初は、どう読んでいても登場人物のアニメ顔しか浮かばなかったのですが、風景の描写など、想像力がかきたてられて文字で読むのもすごく良かったです。
(多恵)


☆ハイジは、「クララが立った!」というアニメのシーンくらいしか知りませんでした。実際に読んでみると、信仰について、スイスの自然の美しさについてが心に残りました。よく気の付くハイジの性格にもとても感心してしまいました。文化の違い、本の中の美しい世界などに思いを馳せました。
(じゅんこ)


☆久しぶりに読んで、デーテやロッテンマイヤーさんに親しみを感じました。昔はすごく大人に感じた登場人物たちですが、各々の背景があるんだなと今回は大人読みをした気がします。
(M)


☆今回この様な機会に恵まれ、完訳「ハイジ」を読み進めていく中で文章や情景の美しさやハイジを取り巻く登場人物にまつわるドラマにいちいち吸い込まれ、作者であるヨハンナ・シュピリってどんな人なんだろう?という興味もわきました。読書会では、葉子さんがその辺の事にも触れてくださったり、関連書なども紹介してくださってすごく面白かったです。

「ハイジ」の内容に関しては、やっぱり一番心に残ったのはハイジがおばあ様から頂いた本の中にあった「放蕩息子」とアルムじいの心のシンクロが心に沁みました。

読書会では、周りの方々の話を聞く中でこどもの読み聞かせの大切さも改めて思わされ、もっとゆっくりとした時間を作り出していきたいと思わされている今日この頃です。

こんなに素敵で貴重な時間を過ごさせてくたさった葉子さん&純子さん あらためてありがとうございました。
(明日美)


みなさんお忙しい中、感想文を寄せて下さり、ありがとうございました。
(文責:向島こひつじ書房)